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オフショア開発実践セミナー
〜日本で最も受講者数の多い実践型講座〜
2012年4月6日(金)/東京・代々木駅徒歩1分

直訳すれば誤解、意訳すれば自分勝手

中国「了解しました」
日本「では、いつ頃、作業は完了しますか?」
中国「まだ、作業に着手するかどうかは分かりません」
日本「・・・? たった今、了解したと、言いましたよね?」

中国「テストしました」
日本「お疲れ様でした。早速、日本にモジュールを送付してください」
中国「はい、1週間後でよろしいでしょうか?」
日本「・・・?」

中国語学者の相原茂先生によると、中国語の動作動詞はその動作・行為そのものを表し、動作の結果までは示しません。つまり、動作の意図の実現にまでは関心を示さないという傾向が強いそうです。「プログラム完成」と報告したら、暗黙的にテストも100%完了したとみなされる日本語とは大きな違いです。

実は、日本語が得意な中国人幹部社員であっても、ときどき気が緩んで、中国語の単語や語順をそのまま日本語に直訳してしまいます。そうすると、上記のようなコミュニケーション齟齬が発生してしまいます。(2011年オフショア大學秋冬感謝祭より。 大好評だった2010年夏期講座2009年夏期講座の概要もあわせてご参照ください。



オフショア開発プロフェッショナルとスペシャリストの違い

日本人発注者「プロの技術者なら、仕様書の行間を読んで最適解を提案すべき」
外国人技術者「プロの発注者なら、仕様・役割分担・責任範囲を明確化すべき」

本講座を受講すれば、日本と海外オフショア拠点との間で常に見解が分かれる“プロフェッショナル”の違いを説明できるようになっているでしょう。
オフショア大學では、オフショア開発プロフェッショナルを「多様性に満ちた複雑な文化的背景や厳しい制約を乗り越えて、どんな環境にも適応しオフショア開発を成功に導くことができる人材」と定義しました。
つまり、たまたま環境に恵まれたから成功したのではなく、前提条件や制約事項が変化しても常に成果を出し続ける人材こそ真のプロフェッショナルです。一方、スペシャリストとは技能や能力に長けた専門家を差します。

【クイズ】 目の前の技術者がプロフェッショナルかスペシャリストを判断する簡単な方法とは? → 答えは本講座で解説します。



中国オフショア委託先の内部構造を分析する利点

かつて、日本中で「言った/聞いていない」「仕様書に書いてある/書いていない」「製造バグである/仕様変更である」との論争に明け暮れていました。このような水かけ論が絶えない原因は、スペシャリスト同士の意地の張り合いで説明が付きます。

これまで表立って語られる機会はありませんが、オフショア拠点内部のコミュニケーション齟齬も見過ごせません。具体的には、契約締結で責任を全うする担当者と、ソフトウェア納品に責任を持つ技術者との対立が思わぬ波乱を招きます。他にも、以下のような中国内部での対立構造が頻繁に発生します。

  • 【例1】 日本と長期的な関係を築きたいと願うオフショア拠点のトップと、プロジェクト毎にメンバが入れ替わり短期指向に偏りがちな現場技術者との対立

  • 【例2】 日本市場の特異性を熟知して顧客との“擦り合わせ”に意識を向けるオフショア企業の営業担当者と、海外で生まれ育った日本を全く知らない高学歴・高収入のエリート技術者との対立


以上の「小話」は、オフショア大學が出版した標準テキスト(技術評論社より2009年発行)から抜粋しました。業界屈指の豊富な事例研究に基づく異文化コミュニケーション・マネジメントや中国人への指示伝達の留意点が"オフショア開発コーディネート知識体系"として整理されています。これまでソフトウェア技術者が体系的に学ぶ機会がなかった大事な知識をしっかりと習得しましょう。



【オフショア開発実践セミナー 〜ワンデイ講座】・・・現場リーダー/管理者向け

開催日:2012年4月6日(金) 14:00〜20:00 (開場13:30)

 第1部 14:00-15:55 中国人SE向けの仕様書作成と作業指示の技法
 第2部 16:00-17:55 中国オフショア開発プロジェクトの品質コントロール技法
 第3部 18:30-20:00 グローバル分散チームマネジメント概論

※2011年11月開催「2011年オフショア大學秋冬感謝祭」受講者の再受講を歓迎します。本講座の内容は、秋冬感謝祭2011とも一部重複しますが、大部分は新しい学習項目となります。

講師: 幸地司(オフショア大學 代表)
中国オフショア開発の教育・現場改善コンサルティング業務に従事。オフショア開発コミュニティ「オフショア開発フォーラム」を主宰。アイコーチ株式会社代表取締役。主な著書に、オフショア開発に失敗する方法(ソフト・リサーチ・センター)、オフショアプロジェクトマネジメント【SE編】【PM編】(技術評論社)など。

料金:42,500円(消費税込み)

場所:代々木研修室 JR代々木駅から徒歩1分
  東京都渋谷区代々木1-29-5 教会ビル
代々木研修室

主催:オフショア大學(運営 アイコーチ株式会社、グラビティ株式会社)

オフショア大學教科書
当講座の講師の著書

オフショア大學教科書
オフショ大學指定教科書

オフショア大學教科書
オフショ大學指定教科書

プログラム


第1部
14:00-15:55


 中国人SE向けの仕様書作成と作業指示の技法

互いに顔が見えにくい分散環境という厳しい条件を踏まえた上で、外国人技術者に伝わる文書作成の技法、仕様や標準プロセスの伝達の技法を学習します。

・短い文章術(解説+豊富な事例紹介)
・文書全体の構成技法
・電話会議とTV会議の留意点
・対面による作業指示の留意点

参考情報:
日本的柔軟性や行間を読む力は「魅力的品質」か?
テスト段階で設計ミスを発見したら「仕様変更だ」と反論
仕様決定権を持つ日本人SEがQ&A窓口に立つべきか?
for文の繰り返し制限数を明記すべきか
子会社から怪しい見積もり、直感を信じるべきか
参考のためのサンプルプログラムを過剰流用(不当利用)
隣席で鳴り続ける内線電話にでない
相手の理解度を試す罠
担当者不在ゆえ手書きメモを残した
今すぐオフショア開発でアジャイルを採用すべきか?
仕様の段階的詳細化は認められるか?
女性技術者はコミュニケーション能力が高い
「了解です ⇒サンプルをください」のリスク分析
質問取りまとめ担当はトップが兼任すべき
過度な情報開示は問題が多い


第2部
16:00-17:55


 中国オフショア開発プロジェクトの品質コントロール技法

オフショア開発プロジェクト実務者の視点から、分散チームだからこそ注意すべきソフトウェアテストの監視、受け入れテストの実施、並びに評価分析について学習します。更に、オフショア委託先で好まれる人海戦術による“テスト専門部隊”を扱う留意点も強調します。オフショア開発者を悩ませる品質問題は、必ずしも国民文化の壁ではなく、企業文化や世代間格差によって引き起こされる事実を目の当たりにするでしょう。

・分散開発ならではの品質課題
・文化的相違を克服する品質課題
・日本と中国ぞれぞれの経験不足を補う品質課題

参考情報:
中間納品はお化粧されたプログラム
レビュー時に指摘されなかったので今さら修正できません
プロジェクト活動の計測化を阻害する要因
標準プロセスに従ったが品質問題あり。次の一手は?
ソースコードのコメントに間違った日本語を見つけたら
悪い報告の三大悪(隠蔽/嘘/言い訳)
国際電話会議で非公式会話を意図的に交わすタイミング
再発防止策が形骸化する根本原因とは?
日本でわざわざソースコード再検査
印刷設定への配慮は過剰サービスか?


第3部
18:30-20:00


  グローバル分散チームマネジメント概論

オフショア開発の根幹をなす異文化適応とコミュニケーションの技法、および、基礎理論からフレームワークを問題解決プロセスに適用する際の注意点を学習します。異文化の波に飲み込まれて苦労するオフショア開発現場リーダーとマネージャーを対象に、異文化マネジメントに関する問題解決フレームワークを紹介します。

・分散拠点間の温度差と解決技法
・中国現地での人材育成と改善指導

参考情報:
「間に合いません」「了解、今日中でもいいですよ」
中国派遣者・出張者が満たすべき最も大事な条件=「尊敬」
分散拠点の一体感を高める方法
オフショア拠点との温度差を縮めたい
オフショア窓口担当の悲劇を解消する方法
中国企業のリーダー配置
オンサイト比率3:7を目指す
電話会議では全員に発言機会を与えるべきか?(Y/N)
日本人飲み会で割り勘を免除された中国人の面子は潰れるか?
モチベーション低下への介入方針
オフショア開発がつまらない3つの理由
社内の公式行事には「協力会社さんは参加不可」



申し込む前に確認すること

本講座は、2011年11月に開催した2011年オフショア大學秋冬感謝祭と同様に、過去にオフショア開発実践セミナーやオフショア開発勉強会で公開した技法やノウハウを「オフショア現場リーダー/マネージャー向け」に再構成した内容です。

2011年11月開催「2011年オフショア大學秋冬感謝祭」受講者の再受講を歓迎します。本講座の内容は、秋冬感謝祭2011とも一部重複しますが、大部分は新しい学習項目となります。

このノウハウを体系化するために、全国各地のオフショア実践者を対象に延べ100件近くのアンケート調査を7年にわたりコツコツとり続けました。その中には、企業秘密に相当する貴重な情報も多数含まれています。特定の社名や個人名がバレないよう細心の注意を払って内容をぼかしましたが、オフショア開発を成功に導く知恵の価値は一切失われていません。

キャンセルポリシー

オフショア大學の各種イベントでは、完全満足保証制度を採用しています。講座当日でも、キャンセルを100%受け付けます。理由は一切問いません。


2012年にリニューアルしたオフショア大學講座
「オフショア開発実践セミナー」
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受講料 42,500円(消費税込み)
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(領収書を発行します)
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希望受講日
2012年4月6日(金) 14:00−20:00/第1部〜第3部

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