セミナー主旨
introduction
ITエンジニアに向けて、自動翻訳しやすく外国人に伝わりやすい日本語文章を書くための実践的技法を紹介します。
さらに、行間が読めず、本音で会話しづらい外国人SEと心を通わせ、叱咤激励など微妙なニュアンスを醸し出せるようなビジネス文章術を分かりやすく解説します。たとえ、間接的な表現で書かれた文章であっても、当然ながら全て「自動翻訳されやすい」「外国人に伝わりやすい」ことが大前提です。
本講座の前半では、互いに顔が見えにくい分散環境という厳しい条件を踏まえた上で、海の向こうの技術者(海外の開発パートナーや本土のお客様)に伝わる仕様書・設計書、議事録、メールやショートメッセージ作成の技法を学習します。特に、日本語が不得意な外国人SEが誤解しがちな日本語表現を取り揃えました。
補足説明として、英語や中国語・ベトナム語・ヒンディー語・ビルマ語の特徴を踏まえて、オフショア開発の現場で実際に使われる微妙なニュアンスを醸し出す表現を紹介します。
本講座の後半では、オフショア開発最大の懸念事項である各種コミュニケーション課題を解決する手法を学習します。
具体的には、Q&A連絡、TV会議、説明・プレゼンテーション、交渉で失敗しがちな場面を想定して、失敗の分類と発生原因の追究、効果的な対策を、事例を用いて解説します。本項目の学習によって、オフショア開発における手戻りを減らし、オフショア側チームを強力な部隊として活用するようになることを狙います。
本講座の学修内容は、必ずしも「オフショア開発」や「外国人相手」を前提とするコミュニケーションに限ったものではありません。むしろ、日本人同士の会話や、国内ニアショア開発プロジェクトの円滑な運営にも役立ちます。
これまで、主に「客先常駐」ばかりで、しっかりとしたドキュメントを書かずに、なかなか請負開発できなかった会社の技術者に本講座の受講を強くお勧めします。
セミナー概要
seminar information
日時 | 2017年11月1日(水)10:00-17:00(開場9:30) |
---|---|
場所 | 東京都内 ※お申込の方には地図を送付します |
主催 | オフショア大學(運営 アイコーチ株式会社) |
参加費 | ・一般参加 (¥54,000/名) ・オフショア大學セミナー受講者からの社内紹介 (¥43,200/名) ※消費税込・資料代込 ※受講料は受講開始前日までにお振り込みください。 ※経理都合による受講後のお振り込みにも対応します。別途ご相談ください。 |
プログラム
program
技術者のためのグローバルライティング
- 日本語によるグローバルライティングの意義
- 曖昧な状況や抽象的な概念を「見える化」する論理思考力
- 言葉がなくても通じる図解ライティング技法
自動翻訳しやすい日本語ライティングの特徴
- 自動翻訳される前提で書くメール、ショートメッセージ
- オフショア開発で使ってはいけないNGワード
- 技術者が知っておくべき最低限の外国語の知識
場面別に学ぶITコミュニケーション問題の回避策
- Q&A連絡の場面
- TV会議の場面
- 説明・プレゼンテーション・交渉の場面
外国人の誤解を減らし、作業手戻りを防ぐコミュニケーション技法
- 外国人に分かりやすく説明・プレゼンテーションする方法
- 微妙なニュアンスを含めてぎりぎりの状態で外国人と交渉する方法
- プライドの高い外国人にチクリと問題指摘する方法
講師紹介
lecturer
幸地 司 KOCHI Tsukasa
沖縄県宜野湾市出身。九州大学大学院修了後、1996年に株式会社リコー入社、画像認識技術の研究開発に従事。
2003年、業界に先駆けオフショア開発に特化した研修コンサルティング会社を設立。その後、“オフショア大學”のブランド名で日本国内だけではなく中国・ベトナム・フィリピンの現場に入り込み活躍する。
実践的でわかりやすい事例研究が高い評価を得る。2010-2014年には中国・南京に常駐して、日系企業で働く中国人リーダー層の指導にあたる。
豪州BOND University MBA取得。芝浦工業大学などで学生向けのグローバル人材育成講座も担当する。
主な著書
『オフショア開発に失敗する方法』(ソフト・リサーチ・センター)、『オフショアプロジェクトマネジメント【SE編】【PM編】』(技術評論社)など。
お申込み
application form