一日目
9月16日(水) |
オフショア最新事情と成功要因分析
オフショア開発が抱える本質的な課題から出発して、オフショア事業の成功要因を導き出し、これらを成功の方程式として表現します。
この講座では、中国に限定せず、アジア・オフショアの主要5カ国(ベトナム、インド、ミャンマー、フィリピン、中国)の最新事情を幅広く解説します。現地の人材やベンダーとつきあっていく上で、最低限知っておくべき商慣習や文化・風習の違いがオフショア開発が抱える本質的な課題に直結します。それを理解した後、プロジェクト事例を元に、アジア・オフショアで成功するパターンと失敗するパターン、その根底にある日本のIT人材/ITベンダーの課題を解説します。
オフショア品質コントロール
オフショア開発最大の懸念事項である品質課題を解決する手法を学習します。起こりやすい品質問題の分類と発生原因の追究、効果的な対策を、事例を用いて解説します。
日本型一辺倒のマネジメントスタイルではうまくいきません。一歩間違えれば、現場の反感をかうだけなく、改善に向けた取り組みさえも進まなくなります。ポイントは、相手国の気質を理解した上で、動機付けを与えたり、面子(メンツ)を維持させたり、あえて言い訳できるような導線を用意しておくことです。
社内コンサルティング
オフショアPMOスタッフが社内コンサルティングする際の留意点をよくある失敗を事例研究しながら学びます。社内政治の壁や組織風土の違いを超えて組織横断的に活躍する能力を、社内コンサルティングを想定した実践演習を通じて向上させます。海外オフショア固有の文化や商習慣を踏まえて、全体最適化の視点からオフショア開発を持続的改善する勘所を習得します。
出張者と駐在員の支援
出張者と駐在員の支援に必要な知識と技法を習得します。
出張者支援については、業務時間中だけではなく、休日によくある失敗事例も学びます。
本社から海外現地法人に派遣される駐在員には、海外で個別プロジェクトを指揮・支援するだけではなく、会社全体の視点からガバナンスを利かす活動も期待されます。さらに、現地での権限移譲や現地要人対応など、日本国内でも体験したことのないワンランク上の活動が求められます。この辺りの、社内研修では学べない実践的な知見を学びます。
|
二日目
10月14日(水) |
組織のグローバル標準化と持続的改善
オフショア開発プロジェクトを組織横断的な立場から支援するPMO/グローバル推進スタッフの立場から、標準化と持続的改善を扱います。オフショア開発成功の牽引力「計測とコントロール」を生み出すために必要な知識やスキルに相当します。プロジェクトの定量評価と定性評価も例示します。
ガイドラインの作成と展開
オフショア委託先へのノウハウ移転やガイドライン運用など、日本企業の強みを海外オフショア拠点に移植する試みを説明します。日本式でもなく外国式でもない第三の新しい組織文化を醸成するための各種取り組みを列挙します。
グローバルソーシング戦略
経営的な視点から、グローバルソーシング推進の意思決定に役立つ検討事項を俯瞰的に眺めます。オフショア開発成功の牽引力「グローバルソーシング戦略構築力」を生み出すために必要な知識やスキルに相当します。グローバルソーシング戦略が機能するための条件を整理して、日本が誇るものづくりを育んだ社会風土と国際水平分業を実現するアウトソーシング戦略の不適合を理解します。コスト削減のオフショア開発から企業変革のアウトソーシングに転換するための意思決定の課題を認識します。
オフショア開発推進に役立つアジア地域分析
中国に限定せず、アジア・オフショアの主要5カ国(ベトナム、インド、ミャンマー、フィリピン、中国)の国民文化ならびに言語特徴について幅広く解説。現地のIT人材/ベンダーとつきあっていく上で、最低限知っておくべき商慣習や文化・風習を紹介。それを理解した後、プロジェクト事例を元に、アジア・オフショアで成功するパターンと失敗するパターンを解説します。
|
三日目
11月11日(水) |
MBAでみっちり教わる人材マネジメントと組織人事論の基本概念
人材育成に責任を持つ経営者、人事、部課長やオフショアPMOの立場から、グローバルソーシング時代に活躍するオフショア開発プロフェッショナル人材を育成するための前提となる予備知識「人材マネジメント」と「組織人事論」の基本概念を抑えます。本来なら、MBAで半年以上かけてみっちり仕込まれる領域の知見を、オフショアPMO講座のためにエッセンスだけを抽出しました。
オフショア利害関係者の動機づけ
人材マネジメントの変革を予見する理由を考察して、組織に応じた最適な報酬を組み合わせる枠組みを検討します。オフショア開発成功の牽引力「人材育成」を生み出すために必要な知識やスキルに相当します。
グローバル人材育成カリキュラムの設計、教育実施および評価
オフショア従事者のキャリア開発と効果的な異文化適応研修プログラムの企画と実施の留意点を検討します。外国人SE向け教育カリキュラムの具体例、および、実際の教育で用いられた教材PowerPointを交えながら、常に事例ベースで講義は進められます。
海外オフショア子会社/ラボ契約における人材育成
まず、オフショア委託先と日本が組織一体となり運営されることを前提とした挑戦課題を整理します。次いで、日本人が海外オフショア先で改善指導に着手する前の留意点、並びに、日本人による現場指導の留意点や日本人指導の失敗パターンを紹介します。
|
プログラム内容の変更
当日のプログラム内容は、上記記載された内容と若干異なる可能性があります。なぜなら、常に最新の情報や知見が盛り込まれるよう、担当講師が当日ぎりぎりまで創意工夫を続けているからです。どうぞご了承ください。
キャンセルポリシー
オフショア大學の各種イベントでは、講座当日でもキャンセルを100%受け付けます。代金を支払い済みであっても、振込手数料を除いた代金全額を返済します。理由は一切問いません。
Copyright © Offshoring Academy All rights reserved.